夏野清太郎の記録

いっしょにこの時代をなんとか生き延びよう。だいたい仕事の話をします。

あなたが面接に落ちたのは、あなたの能力が低いせいじゃないよ。#転職

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こんにちは夏野清太郎 https://twitter.com/NatsunoSeitaro です。

転職活動で面接に落ちるの、誰でもへこみますよね?
特に若い人ほど、採用する側の心理がわからないので、余計落ち込みやすいのかなと思ってこの記事書いてます。僕はいい年のおっさんなので、自分で会社を経営していた時代や、そのあとサラリーマンにもどってからも、もう10年くらい面接官をやってます。

面接する側になってみると「スキルは十分だし、この人と本当はいっしょに働きたいんだけど、落とさざるを得ないよなー」ということが結構あるので、今日はどう言ったケースがあるか書いてみたいと思います。面接官のスタンスはもちろん個人の考え方や、部署や会社によってまちまちなんですが、僕と同じように考えるひとも結構いると思うので、参考にしてもらえたらうれしいです。

1.年収下げて応募してくる人

自分の現職の年収から100万円とか200万円とか下げて応募してくる優秀な人は、逆にとりづらいです。

年収下げた分「仕事が面白そう」とか「どうしてもこれがやりたい」とか「会社のビジョンに共感して」とか、その他の期待値のハードルが「激上がり」状態で応募されると、働き始めても意外と長く続かないことが多いので、採用は慎重になってしまいます。そういうキラキラって3日で慣れるもんね。年収は生活レベルを大きく変えるのに。

うちの会社ってそのハードルを越える「仕事の喜び」を提供できる職場だっけ?結構みんな転職していくよ?今の時代、いちど年収下がったら上げるの大変だし、採用しないほうがこの人のためなんじゃ?って気にすらなります。

特に異業種からのチャレンジ転職の場合だと、よりそう考えてしまいます。

2.スキルが高すぎる人

当たり前ですが会社組織はチーム戦なので、ベンチャーとかじゃない大企業になるほど、スタッフレベルの採用に超優秀な人が来ても、採用しにくいです。

ピーキーなスキルを持った超優秀な人間の上が、凡庸なマネージャーとかだったりすると、いやこの人あの上司には扱えないだろう・・・。という判断をすることもあります。ぜんぜんあります。

社員が超優秀だから、マネージャーとスタッフを入れ替える、という変化を取れることは非常にまれで、基本スタッフレベルの採用とマネージャーレベル採用は別個のものとして行われる会社が多いので、自分の身の丈にあった職種・ランクの応募か考えましょう。(ベンチャーはそもそもフラットだとあるかもね)

3.社風にあってない人

これ。スキルや年収がマッチしてても、社風大事にしてる採用って、ベンチャーでも中小でも大企業でもいっぱいあって、人間的に好き・嫌いじゃなくてこの人「うちの会社っぽい」かどうかっていまだに重要視されてる。

営業が強い会社は体育会系のノリのとこ多いし、オタクっぽい会社なのか、しごと大好き人間の集まった会社なのか、そういう「社風」で採用見送りになるケースも山ほどある。美人しか採用しない会社とか、変人じゃないと採用しない会社とか、らしさっていう部分はまだまだ重要だと思われてる。

この令和の時代だけど、多様性より同質性ってまだまだ大事だと思ってるひと多いとおもう。これ、現実。大企業だと学歴フィルタというか大学差別みたいなのもまだあるよ。個人的にはどうかと思うけど、あるんだからどうしようもないね。

結論:だから、まあ落ちても気にしないで、受かったらいいかなーくらいでがんばりましょう。

僕自身も転職活動繰り返して、いろいろ落ちた上で縁があって今は割と楽しく働けているので、気になる応募があったらちょこちょこ応募しておく、くらいの気持ちで自分のキャリア定期的に見直しておくのが良いかなと思います。で、落ちたとしてもタイミング悪かったかなとか、俺じゃ収まりきれないポストだったのかなとかんがえましょう。

なんで基本転職活動するなら必ず在職中にやるのがおすすめです。退職してから転職活動すると、貯金切り崩しながら活動することになるんで、どうしても妥協してしまいそうになります。(でも、転職活動時間取れないほどブラックならまず辞めるしかないんですよね・・・つらい)